今月読んで印象に残った本
早くも4月の末になりましたね。
2回めの更新です。
今回は今月読んだ本の中で特に印象に残った本を紹介しようと思います。
今月は16冊読みました。
その中で印象に残った本は6冊です。
1冊め
読了日:4/4
言わずと知れた古典的名作ですが、購入してから数ヶ月寝かせた後に読んでみる気になったので読みました。
ジャンルとしてはSFに属します。
知的障害を持つチャーリイ・ゴードンが天才になる手術を受けて、頭が良くなっていく過程をチャーリイの書く経過報告を通して追っていくという形式の小説です。
結果としてああなったけどチャーリイは手術を受けて良かったと思います。
天才になってみないとわからない世界を知れたのだから。
ヒューゴー賞受賞作です。
2冊め
読了日:4/5
大江健三郎『芽むしり仔撃ち』
大江健三郎初期の作品です。
戦時中、感化院(少年院みたいなところ?)の少年たちの集団疎開で、とある僻村に引き取ってもらうところから話は始まります。
その村では公にはされていませんが疫病が流行っていました。
次々と村人が死んでいき、自分が死ぬことを恐れた村人たちは感化院の少年たちや母を疫病で亡くして母親の遺体から片時も離れない少女だけを残して全員村を出ていってしまいます。
出ていくだけならまだしも、陸の孤島に位置する村と外界を繋ぐ唯一の通行路を閉鎖して、
少年たちが逃げ出さないように昼夜監視するという悪質さ!
汚い大人vs無力な子供
の構図が徹底して描かれていました。
読んで納得、なるほどこの小説は『芽むしり仔撃ち』だな、と思いました。
終わらせ方が非常にうまく、色々想像が膨らみます。
3冊め
読了日:4/11
帚木蓬生『閉鎖病棟』
精神科医師が書いた精神病院の患者たちの人間模様。
この本は、深刻な場面も多々あるんですが、それを包み込む優しさや穏やかさがありました。
読み終わった翌日まで感動を引きずっていました。
山本周五郎賞受賞作です。
あと3冊印象に残った本はあるのですが、
今回は3冊ご紹介するにとどめさせていただきます。(書くのが大変)
残りは本のタイトルと著者名だけ載せます。
椎名誠『活字のサーカス』『活字博物誌』
今月は以上です。